過去の原子衝突セミナー
第15回原子衝突セミナー案内
行事委員会
第15回原子衝突セミナーは予定通り3月31日(月)~4月2日(水)の日程で、東京理科大学森戸記念館にて盛況のうちに行われました。
多数のご参加、誠にありがとうございました。
日程
3月31日(月) | 4月1日(火) | 4月2日(水) | |
1限 10:00~11:30 | - | 講義A | 講義A |
昼食 (11:30-12:30) | |||
2限 12:30~14:00 | 講義A | 講義A | 特別企画 |
3限 14:15~15:45 | 講義B | 講義C | - |
4限 16:00~17:30 | 講義B | 講義C | - |
※スケジュールは多少変更の可能性あり。
会場
東京理科大学森戸記念館
セミナー会場:第1フォーラム
懇親会会場:第1会議室
〒162-8601 東京都新宿区神楽坂4-2-2
アクセスマップ
JR総武線、地下鉄有楽町線、東西線、南北線飯田橋駅下車 徒歩3分
大江戸線飯田橋駅下車 徒歩10分
主催
内容
主に原子衝突と関連領域の大学院生・若手研究者を対象とした大学院レベルの講義。意欲ある学部学生の参加も歓迎。講義は、基礎的・包括的な内容の講義A(90分授業4時限分程度)と、最先端の研究例を学習する講義B・C(同各2時限分)からなる。参加者には講義ノートを配布。
講師
- 市川 行和 先生(宇宙科学研究所名誉教授)
- 城丸 春夫 先生(首都大学東京理工学研究科)
- 渡部 直樹 先生(北海道大学低温科学研究所)
各講義の概要
- (講義A)
- 市川 行和 先生(宇宙科学研究所名誉教授)
「分子に電子が衝突すると何が起こるか」
概要
我々のまわりには分子が沢山ある。その分子に電子が衝突すると何が起こるだろうか。分子は複数の原子から出来ている。当然、分子は原子より複雑になる。しかし、その分面白いことも増える。そのあたりを具体的に紹介することで、「原子衝突入門」の講義としたい。4回の講義はほぼ次のような内容を予定している。
- 衝突断面積および関連する物理量
- 衝突標的としての分子(1)非球対称性、多重極モーメント
- 衝突標的としての分子(2)回転、振動の自由度
- 衝突標的としての分子(3)解離過程
(参考文献)
Y. Itikawa, Molecular Processes in Plasmas - Collisions of Charged Particles with Molecules - (2007, Springer)
- (講義B)
- 城丸 春夫 先生(首都大学東京理工学研究科)
「多価イオン-分子衝突実験:分子の多重イオン化と解離」
概要
多価イオンと分子の衝突実験について概説する。
- 多価分子イオンのクーロン爆発実験と分子科学
クーロン爆発で生成した解離断片の運動量ベクトル相関から、分子の実空間イメージを得る方法およびその分子科学における意義について解説する。 - 2、3価分子イオンのイオン対解離
低価数分子イオンの解離前は構造変化を伴う場合が多く、イオン化前の核配置を用いた単純なクーロン爆発では記述できない。しかしイオン対の距離が広がった後はクーロン反発による古典的な取り扱いが可能であり、そこから分子内反応について知ることができる。本講では、いくつかの研究例を紹介する。 - 様々な位置有感飛行時間計測法
解離断片の運動量ベクトルを決定する場合には、その飛行時間と検出位置を同時に決定する必要があり、様々な装置が工夫されてきた。いくつかの代表的な技術について解説する。
- (講義C)
- 渡部 直樹 先生(北海道大学低温科学研究所)
「星間空間における化学進化:アモルファス氷表面反応」
概要
宇宙空間には比較的高密度のガスとアモルファス氷微粒子(~0.1μm)が浮遊する10K程度の低温領域(分子雲)が存在する。分子雲では低温にもかかわらず、多種多様な分子が生成・進化(化学進化)している。化学進化過程としてイオン-分子反応が知られているが、近年の天文観測から、氷微粒子表面反応の重要性が明らかになってきた。講義では天文観測やこれまでの氷表面反応の研究を概観し、最近の実験結果とその解釈、表面反応に対するアモルファス氷の寄与などについて解説する。
特別企画
高峰 愛子 先生(理化学研究所山崎研基礎科学特別研究員)
「高周波イオンガイドの開発と不安定ベリリウム同位体の精密分光」
懇親会(予定)
2日目講義終了後、18時頃より
(会費別途:学生2,000円、一般5,000円を予定)
参加費
(配布する講義ノート代を含む)
協会会員 | 協会非会員 | |
学生 | 無料 | 2,000円 |
一般 | 1,000円 | 3,000円 |
※遠方からの学生会員および当日入会予定者(但し、事前連絡済み)には若干の旅費を補助。詳細は事前に問合せのこと。
参加申込方法
行事委員会(AC-seminar2007@bunken.co.jp)までEメールをお送り下さい。
Eメールの題名は"原子衝突セミナー参加申込"とし、そのメール本文中に、
- 氏名
- 所属
- 身分
- 原子衝突研究協会の会員・非会員の別
- 連絡先(住所、TEL、FAX、E-mail)
- 懇親会への参加の有無
の情報を全て記入してお送り下さい。
※事前登録にご協力下さい。
※参加費は(懇親会に参加される方は懇親会会費もあわせて)、セミナー当日に現地受付にてお支払いください。
参加申込締切
2008年3月17日(月)
問合せ先
高橋正彦:
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学 多元物質科学研究所 科学計測研究棟
TEL: , FAX:
E-mail: masahiko-@-tagen.tohoku.ac.jp
(“-@-”を “@”にしてお使いください)
以上
行事委員会
- 北島昌史(東工大)
- 木野康志(東北大)
- 下條竜夫(兵庫県立大)
- 高口博志(理研)
- 高橋正彦(東北大、委員長)
- 田沼肇(首都大)
- 中井陽一(理研)
- 長嶋泰之(東京理科大)
- 菱川明栄(分子研)
- 平山孝人(立教大)
- 星野正光(上智大)
- 渡辺昇(東北大)