過去の原子衝突セミナー

第16回原子衝突セミナー案内

行事委員会

第16回原子衝突セミナーは予定通り3月31日(火)~4月2日(木)の日程で、電気通信大学にて盛況のうちに行われました。
多数のご参加、誠にありがとうございました。


日程

  3月31日(火) 4月1日(水) 4月2日(木)
1限 10:00~11:30 - 講義A 講義A
昼食 (11:30-12:30)
2限 12:30~14:00 講義A 講義A 特別企画1
昼食<12:00-13:00>
特別企画2
3限 14:15~15:45 講義B 講義C
4限 16:00~17:30 講義B 講義C

※スケジュールは多少変更の可能性あり。

会場

電気通信大学
セミナー会場:総合研究棟4階マルチメディアホール (キャンパスマップ中21番の建物)
懇親会会場:
〒182-8585 東京都調布市調布ケ丘1-5-1
アクセスマップ
京王線 調布駅下車 北口より徒歩5分

主催

原子衝突研究協会

内容

主に原子衝突と関連領域の大学院生・若手研究者を対象とした大学院レベルの講義。意欲ある学部学生の参加も歓迎。講義は、基礎的・包括的な内容の講義A(90分授業4時限分程度)と、最先端の研究例を学習する講義B・C(同各2時限分)からなる。参加者には講義ノートを配布。

講師

各講義の概要

(講義A)
田中 大 先生(上智大学理工学部)
「電子衝突現象からみた原子・分子科学ー基礎から応用へー」
概要

宇宙に存在する物質の99.9%以上がプラズマ状態であることはよく知られている。このような自然界および実験室におけるプラズマの原子・分子レベルでの理解の中で電子の関わる衝突現象を中心に、

  1. 量子力学の衝突問題の初歩
  2. 電子衝突による各種原子・分子の励起素過程
  3. プラズマの巨視的性質とボルツマン方程式入門
  4. プラズマの応用分野への展開

等について平易に解説する。


(講義B)
林 茂雄 先生(電気通信大学電気通信学部)
「超音波キャビテーション中における原子・分子過程:ソノルミネッセンスとソノケミストリー」
概要

水などの液体中に超音波を照射すると、粗密波の極限としてキャビテーション現象が起きる。キャビテーションは一種の泡であり、温度が数千度から数万度、圧力が数百から千気圧以上になるといわれている。このような極限場では、さまざまな原子・分子の衝突過程が起きる。ひとつは発光過程であり、十分高温であればプラズマによる発光()、それ以下では励起化学種による発光が観測される。もうひとつの衝突過程は化学反応であり、熱分解によって多様なラジカル種が生成するとともに、一部は溶液中にもれ出て溶液反応を引き起こす。
 ソノルミネッセンス・ソノケミストリー 自体は、古くから知られていたが、1個のキャビテーションを制御することが約20年前に可能となってからリバイバルした。原子衝突分野の人にはあまりなじみのない現象であろうと思われるので、先を急がずに解説していく。


(講義C)
松田 恭幸 先生(東京大学大学院総合文化研究科)
「エキゾチックな粒子線ビームの生成とその応用」
概要

加速器を用いることによって通常の物質を構成している粒子とは異なる不安定な粒子を生成することができる。こうしたエキゾチックな粒子の多くは有限の時間で崩壊するため、その利用には通常と異なるテクニックが必要になるが、これらの粒子が含まれるエキゾチックな原子は我々の世界の法則を調べるユニークなツールになりうる。ここでは、ミューオン、反陽子などを例にしながら最近の研究を紹介する。

特別企画1

亀田幸成先生(英国物理学会出版局)
「論文出版 --- 研究成果をどこに投稿するか? どのように投稿するか?」

 概要:
研究成果を発表する場所としての学術論文誌の編集・制作舞台裏をご紹介します。最近のアジアにおける科学研究と論文出版動向についてもデータを示してお話します。
特別企画2

最近の博士学位取得者によるインフォーマル講演 「私はこれで博士を取りました。」

 講演者:
首都大学東京大学院理工学研究科 中野祐司博士
(4月から首都大PD)
 
京都大学大学院工学研究科 水野智也博士
(4月から理研PD)

懇親会(予定)

2日目講義終了後、18時より
会場:理工学部5号館1階食堂
(会費別途:学生2,000円、一般5,000円を予定)

参加費

(配布する講義ノート代を含む)

  協会会員 協会非会員
学生 無料 2,000円
一般 1,000円 3,000円

※遠方からの学生会員および当日入会予定者(但し、事前連絡済み)には若干の旅費を補助。詳細は事前に問合せのこと。

参加申込方法

行事委員会(AC-organizer_@_bunken.co.jp("_@_"を "@"にしてお使いください))までEメールをお送り下さい。
Eメールの題名は"原子衝突セミナー参加申込"とし、そのメール本文中に、

  1. 氏名
  2. 所属
  3. 身分
  4. 原子衝突研究協会の会員・非会員の別
  5. 連絡先(TEL、E-mail)
  6. 懇親会への参加の有無

の情報を全て記入してお送り下さい。

※事前登録にご協力下さい。
※参加費は(懇親会に参加される方は懇親会会費もあわせて)、セミナー当日に現地受付にてお支払いください。

参加申込締切

2009年3月16日(月)

宿泊施設について

東京外からの参加者への宿情報です。
宿の数は調布と隣の府中とでは圧倒的に府中の方が数は多いです。
(府中・調布間は各駅電車でも7分くらい)

問合せ先

木野康志:
〒980-8578 仙台市青葉区荒巻字青葉 東北大学大学院理学研究科 化学専攻
TEL: , FAX:
E-mail: kino-@-mail.tains.tohoku.ac.jp
(“-@-”を “@”にしてお使いください)

以上

行事委員会

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