原子衝突セミナー
原子衝突学会では、学生や若手研究者を対象とした原子衝突セミナーを毎年春に開催しております。原子衝突セミナーでは原子衝突研究の基礎から最先端までを学ぶことができ、毎回多くの学生、若手研究者が参加し好評を得ています。 |
第26回原子衝突セミナー案内
行事委員会
日程
3月28日(木) | |
1限 12:30-14:00(90分) | 講義A |
2限 14:10-15:40(90分) | 講義A |
3限 15:50-16:50(60分) | 講義B |
4限 17:00-18:00(60分) | 講義B |
18:30-20:30 | 懇親会 |
3月29日(金) | |
1限 09:20-10:50(90分) | 講義A |
2限 11:00-12:30(90分) | 講義A |
昼食(12:30-13:30) | |
3限 13:30-14:30(60分) | 講義C |
4限 14:40-15:40(60分) | 講義C |
※スケジュールは多少変更の可能性あり。
会場
理化学研究所 和光キャンパス 「大河内記念ホール」(レーザー研究棟内)
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1
http://www.riken.jp/access/wako-map/
主催
内容
主に原子衝突と関連領域の大学院生・若手研究者を対象とした大学院レベルの講義です.講義は、基礎的・包括的な内容の講義A(90分授業4時限分)と、最先端の研究例を学習する講義B・C(60分各2時限分)からなります.意欲ある学部学生の参加も歓迎します.参加者には講義ノートを配布します.
講師
- 講義A:東 俊行 先生 (理化学研究所)
- 講義B:河野淳也 先生 (学習院大学)
- 講義C:甲斐健師 先生 (日本原子力研究開発機構)
各講義の概要
- (講義A)
- 東 俊行 先生(理化学研究所)
- 講義題目「多彩な原子分子過程を貫く基礎原理は何だ!」
概要
科学では、一見無関係と考えられていた事象の間に実は深い関係、さらには共通する基礎原理が見出され、それが新たな展開を産み出すということがしばしば起こる.私は、これまで独自のアプローチによって、GeVからmeVまでの幅広いエネルギースケール、およびフェムト秒から1時間という単位にも及ぶ長い時間領域までを取り扱う様々な原子分子物理を実験的に探究してきた.研究対象も多価イオン、陽電子、ミュオン、分子イオン、炭素クラスター、結晶など多彩である.しかしこれらの研究の背景や横たわる原理あるいは概念には多くの共通の要素が存在する.初学者にもわかりやすいように基礎的な事項に立ち戻ってその共通性や面白さを紹介したい.
- (講義B)
- 河野淳也 先生(学習院大学)
- 講義題目「気相溶液化学」
概要
溶液中の分子を気相中に単離すると、その構造や反応を気相中の高感度、高分解能の手法を用いて観測することができます.タンパク質やDNAについては、生体内の機能に対する溶媒の効果を明らかにできると期待できます.このような観点から、微小液滴からタンパク質などの巨大生体分子を気相単離する手法である液滴分子線赤外レーザー蒸発法を開発しました.講義では、同法の開発経緯と生体分子の気相分光学的研究の例について述べます. 一方、液滴には、その表面張力によってなめらかで対称的な形になる性質があります.そのため、液滴内部に発生したラマン散乱光や蛍光が共振により増強します.この現象を利用して、2つの液滴が衝突したときに起こる化学反応を観測することができます.講義の後半では、液滴共振現象と化学反応観測についての研究を紹介します.
- (講義C)
- 甲斐健師 先生(日本原子力研究開発機構)
- 講義題目「放射線輸送シミュレーションの基礎と応用」
概要
放射線と物質の相互作用研究において、放射線輸送計算コードは、加速器遮蔽設計や放射線治療のようなマクロな複雑体系における線量評価に利用されてきた.近年では、DNA損傷のようなミクロな放射線作用を解析するためのツールとしても利用されている.これは、放射線作用自体が物質のミクロな分解・反応現象であり、未だ多くの不定要素を含むためである.特に、低エネルギー2次電子の挙動解析は放射線分解の結果生じる化学活性種の初期収量予測に繋がると考えられる.本講義では、日本原子力研究開発機構が中心となり開発を進めている粒子・重イオン輸送計算コードPHITSを利用した研究について紹介し、放射線輸送シミュレーションの基礎について講義する.
参加登録について
今回会場となる理化学研究所構内への入構には予め登録が必要です.手続きの混乱を避けるために,出来る限り事前参加登録をお願いいたします.また、懇親会の参加人数把握のために、懇親会も事前に参加希望をご入力くださいますようお願いいたします.
事前参加登録 締め切り:2019年3月14日(木)まで (締め切りの延長は行いません)
登録方法
下の[セミナー事前参加登録手続きはこちら]ボタンをクリックし、表示の指示に従って事前参加登録をお願いします.懇親会参加希望の有無についても同画面からお願いします.事前参加登録費のお振込み方法については、登録後に届く受理通知メールをご覧ください.
※現在非会員の方には、事前に入会手続きをしていただきますと、会員参加費となります.これを機に是非ご入会ください.(会費は月割りです)
入会のお申込みはこちら
[セミナー事前参加登録手続きはこちら]
※入会手続き中で会員IDをお持ちでない方は、非会員用ログインID取得画面にて入会申請中の種別を選択すれば会員料金での受付となります.ご不明の点はお問合せください.
参加費
事前登録:銀行振込で2019年3月20日(水)までにお支払い下さい.
学会会員 | 学会非会員 | |
---|---|---|
学生 | 1,000円 | 3,000円 |
一般 | 3,000円 | 5,000円 |
当日参加:受付にて現金でお支払い下さい.
学会会員 | 学会非会員 | |
---|---|---|
学生 | 2,000円 | 4,000円 |
一般 | 4,000円 | 6,000円 |
※遠方からの学生会員および当日入会予定者(但し,事前連絡済み)には、若干の旅費を補助します.詳細は事前にお問合せ下さい.
懇親会
1日目講義終了後、広沢クラブ(第2食堂)にて開催します(18:30-20:30).
一般 | 学生 | ||
---|---|---|---|
会費 | 5,000円 | 2,000円 |
当日現金でお支払い下さい |
問合せ先
原子衝突学会第26回原子衝突セミナー 現地世話人
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1
国立研究開発法人 理化学研究所 仁科加速器科学研究センター
TEL: 048-467-4430 (中井陽一)
E-mail: acr-event@@kokusaibunken.jp (“@@”を“@”にしてお使いください)
行事委員会
土田秀次(委員長 京大),石井邦和(奈良女子大),小田切丈(上智大),中井陽一(理研,現地世話人),間嶋拓也(京大),峰本紳一郎(東大),森林健悟(量研関西)