原子衝突セミナー

第20回原子衝突セミナー案内

行事委員会

第20回原子衝突セミナーは予定通り3月30日(土)~31日(日)の日程で、首都大学東京南大沢キャンパスにて盛況のうちに行われました。 多数のご参加、誠にありがとうございました。

日程

  3月30日(土)
1限 12:30-14:00(90分) 講義A
2限 14:10-15:40(90分) 講義A
3限 15:50-16:50(60分) 講義B
4限 17:00-18:00(60分) 講義B
  ポスター+懇親会
     3月31日(日)
 1限 09:20-10:50(90分)  講義A
2限 11:00-12:30(90分) 講義A
昼食(12:30-13:30)
3限 13:30-14:30(60分) 講義C
4限 14:40-15:40(60分) 講義C

※スケジュールは多少変更の可能性あり。

会場

首都大学東京南大沢キャンパス 12号館201教室 (会場が変更になりました。ご注意ください)
東京都八王子市南大沢1-1
アクセスマップ
京王相模原線 南大沢駅より徒歩10分
キャンパスマップ

主催

原子衝突学会

内容

主に原子衝突と関連領域の大学院生・若手研究者を対象とした大学院レベルの講義。意欲ある学部学生の参加も歓迎。講義は、基礎的・包括的な内容の講義A(90分授業4時限分程度)と、最先端の研究例を学習する講義B・C(60分各2時限分)からなる。参加者には講義ノートを配布。懇親会の時間にポスター発表ができます。

講師

各講義の概要

(講義A)
鳥居 寛之 先生(東京大学大学院総合文化研究科 物理)
「放射線と放射能」
概要

放射線の特徴は、その高いエネルギーと電離能力である。これが物質の化学結合を切断し、DNAを損傷させる。原発事故以来、社会の関心事になっている放射線を理解するには、物理・化学・生命科学など多角的な知識が必要となる。
 この講義では、放射線の基礎から始めて、放射線の測り方や人体への影響・リスク評価、医療などへの利用まで、幅広い理解を目指す。基盤となるのは、原子衝突領域と関わりの深い放射線物理学(荷電粒子・光子と物質との相互作用)である。単に教科書的な解説に留まらず、具体的に放射性セシウムやヨウ素の外部被曝・内部被曝の線量計算にまで踏み込みたい。また、放射性物質が放射線を出すのは、不安定原子核が崩壊(壊変)するからである。原子核構造を概観しつつ、α崩壊やβ崩壊の原理、原子力発電の仕組みについても述べる。
 放射線についてなじみのない学生にも分かるように講義しますが、予め以下の著書の前半を読んでもらえると理解がスムーズに進むと期待します。既習者向けにも、放射線科学の通常講義とは違った新鮮な話題をふんだんに提供しますので、書籍も参考に、環境汚染の現況に則して定量的に考える力を養って下さい。
参考文献「放射線を科学的に理解する」丸善出版、鳥居寛之他著


(講義B)
本橋健次 先生 (東洋大学理工学部)
「多価イオン-固体衝突における原子過程とその分析法の開発」
概要

多価の陽イオンがゆっくり標的物質に近づくと,比較的遠方で標的から多価イオンへの電子移行が起こる.電子移行は多価イオンが相互作用領域を通過するまで引き続き起こる.標的物質が固体の場合,イオンが最表面原子に至るまでの表面上のイベントに加えて,止まるか折り返すまでの表面下のイベントが存在する.この間に多価イオンが関わる電子の数はガス標的に比べて多く,その素過程を一つ一つ詳細に分析することは極めて難しい.しかも固体表面は吸着子やステップなどの邪魔者に支配されやすく,これらの影響を分離または除去する必要がある.このような状況下で原子過程,とりわけ電子遷移をどうやって調べるかは固体内原子衝突研究の古くからの大きな課題である。
 セミナーでは,この課題に対する一つのアプローチとして筆者が開発を進めているコインシデンス計測法について述べる.本研究の目的は,スパッタリングに対する一次過程(電子遷移)と二次過程(粒子放出)の因果関係を実験的に明らかにすることである.しかし,未だ開発途上であるため,当日は現段階での可能性と問題点を総括する予定である.豊富な失敗例も参考になれば幸いである.


(講義C)
石川顕一 先生 (東京大学大学院工学系研究科)
「超短パルスレーザーによる一瞬への挑戦」
概要

19世紀後半、疾走中の馬の4本全ての脚が宙に浮いている瞬間があるかという賭けから高速度撮影の歴史が始まりました。現代の科学者は、物質の状態の一瞬の変化をとらえるために、瞬間的に光るレーザーをシャッターやフラッシュとして使っています。また、レーザー光のエネルギーを局所に短時間に投入することで、強いレーザー場を発生することができます。この講義では、超短パルス光の発生原理、超短パルスが明らかにする超高速現象、強レーザー場中の物質の振る舞いについてお話しします

懇親会

1日目講義終了後、18時より
会場:イニシアティブ交流スペース
会場係のご厚意により、ポスターボードを用意していただきますので、懇親会の時間にポスター発表ができます。物理学会での発表内容等、なんでもよいのでお持ちください。(スペースに限りあり)

事前参加登録要領

出来るだけ事前参加登録をお願いいたします。潤滑な準備・運営に何卒ご協力下さい。
【 事前参加登録方法 】
*下記のステップ1~3に従い、申し込み手続きを行って下さい。
*現在学生非会員の方には、参加登録前に来年度(2013年度)からの入会手続きをしていただきますと、学生会員参加費(1,000円)となります。 入会のお申込みはこちら http://www.atomiccollision.jp/admission/admission.html
・参加登録締切:3月14日(木)

申込手順

◇ステップ1-参加申込み手続きをする。
以下の項目すべてにご記入し、内容に誤りがないかよくご確認の上、AC-organizer@bunken.co.jpまでメール送信をお願いいたします。
項目については、該当するもの以外を削除してください。

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氏名:
ふりがな:
会員番号:
会員種別:「正会員・終身」「正会員・一般」「正会員・賛助」
「正会員・学生」「非会員・一般」「非会員・学生」
e-mail:
勤務先/所属:
職位/学年:
住所:
TEL:
懇親会に参加:「する」「しない」
ポスター発表希望「する」「しない」
参加登録料:      円
懇親会登録料:    円
合計           円
(下記「参加登録料」表にてご確認の上、ご記入ください。)
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◇ステップ2-"参加登録申込み 受理通知"Eメールの受信
"参加登録申込み 受理通知"Eメールを受け取り、受付番号を確認する。
※ Eメールが届かない場合は、AC-organizer@bunken.co.jpまでご連絡下さい。

◇ステップ3-参加登録費のお支払い
下記口座に参加登録費をお振り込みください。その際、以下の点にご注意下さい。

1)通常の年会費振込みとは異なる口座になります。
2)手数料はご本人負担とさせていただきます。
3)振込依頼人欄に受付番号氏名を必ずご記入下さい。
4)万が一振込みの確認が取れない場合に備えて振込み控えは、年会当日まで必ず保管し、当日持参して下さい。

<口座>
三井住友銀行 麹町支店
普通 9069605
ゲンシショウトツガッカイ ダイヒョウ ホシノマサミツ

参加費(配布する講義ノート代を含む)と懇親会費:

事前参加登録(振込)

  学会会員 学会非会員 懇親会
学生 1,000円 3,000円 2,000円
その他 2,000円 4,000円 5,000円

事前参加登録なし(当日現金)

  学会会員 学会非会員 懇親会
学生 3,000円 5,000円 3,000円
その他 4,000円 6,000円 6,000円

※現在学生非会員の方には、当日に来年度(2013年度)からの入会手続きをしていただきますと、学生会員参加費(3,000円)となります。
※遠方からの学生会員および当日入会予定者(但し、事前連絡済み)には若干の旅費を補助。詳細は事前に問合せのこと。

事前参加申込締切

3月14日(木)

問合せ先

〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5
アカデミーセンター 原子衝突学会事務局
TEL: 03-5389-6278 FAX: 03-3368-2822
E-mail: AC-organizer-@-bunken.co.jp
(“-@-”を “@”にしてお使いください)

以上

行事委員会

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