原子衝突セミナー

第27回原子衝突セミナー案内

行事委員会

以下に記載の原子衝突セミナーは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となりました。詳しくはこちらをご覧ください。

日程

  3月26日(木)
1限 12:30-14:00(90分) 講義A
2限 14:10-15:40(90分) 講義A
3限 15:50-16:50(60分) 講義B
4限 17:00-18:00(60分) 講義B
18:30-20:30 懇親会
  3月27日(金)
1限 09:20-10:50(90分) 講義A
2限 11:00-12:30(90分) 講義A
昼食(12:30-13:30)
3限 13:30-14:30(60分) 講義C
4限 14:40-15:40(60分) 講義C
※スケジュールは多少変更の可能性あり

会場

立教大学 池袋キャンパス 11号館A304教室
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/

主催

原子衝突学会

内容

主に原子衝突と関連領域の大学院生・若手研究者を対象とした大学院レベルの講義です.講義は、基礎的・包括的な内容の講義A(90分授業4時限分)と、最先端の研究例を学習する講義B・C(60分各2時限分)からなります.意欲ある学部学生の参加も歓迎します.

講師

各講義の概要

(講義A)
小澤正直 先生(名古屋大学、中部大学)
講義題目「量子測定理論入門」
概要

量子測定の一般論を解説する。理論の展開は公理的な方法を用い、少数の量子力学の基本原理と測定に関する自明な仮説から理論を演繹する。この方法は、物理的に可能な測定の全体を数学的に特徴付けることを可能にし、最適測定の特徴付けや測定誤差と擾乱とのトレードオフなど究極的な限界を導くための方法論を提供する。次に、量子完全相関の理論を援用して、物理量の値を測定するということの意味を明らかにし、測定は単に確率分布を再現するだけでなく、物理量の測定前の値を定め、それを再現することを示す。この成果に基づいて、測定誤差の理論を展開し、健全かつ完全な誤差概念によって、非可換な物理量の同時測定の誤差限界や誤差と擾乱の関係に関するハイゼンベルクの不確定性関係を全く一般の測定について成立するよう一般化し、その検証実験について解説する。


(講義B)
岡田邦宏 先生(上智大学)
講義題目「イオントラップ技術とその応用」
概要

“イオントラップ”とは電磁場を用いてイオンを限られた空間に閉じ込める実験装置の総称です。現在、研究内容に合わせた様々なタイプのイオントラップが開発されていますが、本講義の前半では、伝統的なイオントラップの一つである“高周波イオントラップ”に焦点をあて、その原理と技術について紹介します。高周波イオントラップの一つである“Paulトラップ”と“イオンのレーザー冷却”を用いたイオンの精密分光研究は1980年代から盛んに行われてきました。そのため“成熟した古い研究分野”というイメージをお持ちの方がおられるかもしれません。しかしながら現代においても、量子コンピュータ、量子シミュレーション、光イオン時計、様々な角度からの物理学理論の検証など、様々な分野で“古くて新しい研究”が盛んに行われています。そのなかから本講義の後半では、“星間分子雲におけるイオン分子反応の研究”をはじめとする最近のいくつかの話題を紹介します。


(講義C)
星野正光 先生(上智大学)
講義題目「電子と原子、分子の衝突における励起断面積の定量測定とスケーリング則」
概要

当研究室では、交差ビーム法による角度分解電子エネルギー損失分光法を用い、電子と気相原子・分子衝突における各散乱過程に対する衝突励起断面積の定量測定を行なってきた。本セミナーでは、簡単な散乱理論から始め、比較的高エネルギー領域における光学的許容遷移に着目し、励起断面積の定量測定の結果と光学実験との比較、および最近当研究室で行なっているスケーリング則について紹介する。このスケーリング則はボルン近似により計算された断面積を用い、標的固有の物理量のみで低エネルギー領域までの幅広いエネルギー範囲の励起断面積を予測するのに有用である。さらに、電子衝突に固有な光学的禁制遷移についても触れる予定である。


参加登録について

出来る限り事前参加登録(割引適用)をお願いいたします。また、参加人数把握のために、懇親会も事前に参加希望をご入力くださいますようお願いいたします。

事前参加登録  締め切り:2020年3月12日(木)まで (締め切りの延長は行いません)

登録方法

下の[セミナー事前参加登録手続きはこちら]ボタンをクリックし、表示の指示に従って事前参加登録をお願いします.懇親会参加希望の有無についても同画面からお願いします.事前参加登録費のお振込み方法については、登録後に届く受理通知メールをご覧ください.
※現在非会員の方には、事前に入会手続きをしていただきますと、会員参加費となります.これを機に是非ご入会ください.(会費は月割りです)
入会のお申込みはこちら

[セミナー事前参加登録手続きはこちら]

※入会手続き中で会員IDをお持ちでない方は、非会員用ログインID取得画面にて入会申請中の種別を選択すれば会員料金での受付となります.ご不明の点はお問合せください.

参加費

事前登録:銀行振込で2020年3月19日(木)までにお支払い下さい。

会員 非会員
学生 1,000円 3,000円
一般 3,000円 5,000円

当日参加:受付にて現金でお支払い下さい。

会員 非会員
学生 2,000円 4,000円
一般 4,000円 6,000円

旅費の補助について

遠方から参加する学生に対し、旅費の一部を補助します。補助の条件、内容等は次の通りです。
条件:学生会員、当日入会予定者(但し、事前連絡済み)
支給額:一人1万円(採用人数は10名まで)
申請:①氏名、②所属、③所属先の住所、④学年、⑤現会員か当日入会予定のどちらかを記入し、2020年1月17日(金)までに
acr-event[at]kokusaibunken.jp([at]を@に置き換えてください)にお送り下さい。
決定:採用、不採用いずれにおいても2020年1月24日(金)(予定)にお知らせします。

懇親会

1日目講義終了後、会場付近にて開催します(18:30-20:30).

一般 学生  
会費 5,000円

2,000円

当日現金でお支払い下さい

問合せ先

原子衝突学会第27回原子衝突セミナー 現地世話人
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
立教大学 理学部 物理学科
TEL: 03-3985-2367 (中野祐司)
E-mail: acr-event[at]kokusaibunken.jp([at]を@に置き換えてください)

行事委員会

土田秀次(委員長 京大)、石井邦和(奈良女子大)、小田切丈(上智大)、中井陽一(理研)、中野祐司(立教大、現地世話人)、中村信行(電通大)、間嶋拓也(京大)、峰本紳一郎(東大)、森林健悟(量研関西)

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